はっきりした人 その2
女手一で、といったら今どき怒られるだろうが、彼女はまた、優れて生活力のある女性でした。
「どうしてカメラマンになったの」と、ある日、彼女の車の助手席に座りながら尋ねました。
「さあ、どうしてかしらね。手を動かして何かをするっていうことが好きだったからかな。私は肉体労働者の道を選んだのよ」
その「手」を動かし続けたおかげで、彼女はバスティーユ広場の近くに立派な写真スタジオを設けました。
アシスタントも雇いました。
高額な機材も揃えました。
サンジェルマンに小さなアパートも購入しました。
13歳で既に「カメラマンになる」と決意し、17歳で仕事を始めました。
「他にできることもなかったしね」と、軽くいってのけるマリーだが、そういう「たたき上げ」のキャリアが彼女の支えです。